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2019.09.17
ニューアルバムを発売したばかりの谷山浩子が毎年恒例のライブ『猫森集会2019』を開催。声優・上坂すみれをむかえた初日の公演をレポート!!
シンガーソングライターの谷山浩子が9月14日に東京・こくみん共済 coopホール(全労済ホール)/スペース・ゼロで「谷山浩子・猫森集会2019」の<Aプログラム>~やっとつかまえたすみぺ姫~を開催した。
猫森集会とは、谷山浩子と音楽プロデューサーの石井AQがホステス&ホストを務め、個性豊かなゲストをむかえて毎年秋に開催するコンサート。2002年の開始からかぞえて今年で18回目をむかえ、ファンの中では秋の風物詩となっている。
このコンサートの特色のひとつがステージのセッティングである。谷山浩子のピアノと石井AQのシンセサイザーセットを向かい合わせに配置し、そのステージの四方を囲むように客席がセッティングされた演奏を間近に感じられる空間となっている。ファンにとってはまたここに戻ってきたという安心感や今年も新しい音楽がここから生まれるという高揚を感じずにはいられない特別な公演となっている。そんな会場で開催された初日公演の<Aプログラム>をレポートする。
開演定刻、客席の間を抜けて谷山浩子と石井AQが登場。谷山の静謐なピアノタッチから1曲目の「きみの時計がここにあるよ」がはじまる。今年の猫森集会の幕が開けた。1曲を終えるとやさしい口調で谷山が客席に語りかける。
“こんばんは谷山浩子です。猫森集会2019にようこそおいでくださいました。(中略)私のコンサートではお客さまにはできるだけ楽に、体の力を抜いて聴いてもらいたいと思っています、、、のわりに1曲目に緊張する曲をやってしまいました。。。(笑)”この一言で客席から笑いが生まれ、会場全体の空気をときほぐした。
続いて演奏したのは、マイナー3拍子の「きれいな石の恋人」と「きつね」。怪しげな曲調が一気に谷山ワールドへ引き込んでいく。トークをはさみ、次は声優アーティストに書き下ろした「SHADOWLESS」(今井麻美提供曲)、「鳥籠姫」(岩男潤子提供曲)、「KARA-KURI-DOLL」(豊崎愛生提供曲)の3曲。
ひと息ついて、ここからはゲストをむかえてのパート。今回登場するのは声優として絶大なる人気を誇る上坂すみれ。もともと谷山の音楽に心を寄せていた上坂が、谷山に作詞の依頼をしたのが2014年に発表した「無限マトリョーシカ」だった。そんな出会いから“いつか猫森集会に出てほしい、、”という谷山の願いが大きくなり今回ゲストでむかえることとなった。
可憐な衣装に身を包んだ上坂が“おじゃましまーす!!”と元気に挨拶をして登場。まず1曲目は上坂自らが作詞した楽曲「ミッドナイト♡お嬢様」、続いて最新シングルの「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」を披露。みずみずしい歌声が会場に響きわたる。トークをはさんで“上坂すみれさんが歌いたい谷山浩子の歌!”というテーマで選曲された「ボクハ・キミガ・スキ」「たんぽぽ食べて」の2曲を。意外性のある上坂の選曲に会場から驚きの声も上がった。
コンサートも後半に差し掛かり、二人の距離がさらに近づいていく。組曲スタイルでアレンジされた次のパートは4曲をセレクト。上坂の美しい詩の朗読からはじまる「扉」、谷山の儚げな歌が響く「椅子」。「夜のブランコ」では若き日の少女を上坂が、大人になった女性の言葉を谷山が歌い継いでいるようで新鮮な印象を与えた。次曲の少年少女の恋を歌った「会いたくて」では谷山が、“上坂さんの生々しさがダイレクトに伝わる、、、”と語ったように、繊細でありながらも強さを感じる歌声が会場に響いた。トークをはさんで、谷山ファンも上坂ファンも待ち望んだ楽曲「無限マトリョーシカ」が披露されるとテンポも会場の熱気も最高潮に達し、本編ラストは上坂もカラオケでよく歌うという谷山の代表曲「てんぷら☆さんらいず」で幕を閉じた。
アンコールでは、谷山浩子の真っ白ソング「ねこ曜日」が上坂からリクエストされ、谷山と上坂の優しくあたたかい歌声が会場を包み込んだ。いつまでも鳴り止まない大きな拍手の中、二人は笑顔でステージを後にした。
個性的でかつ想像力に富んだ谷山浩子の楽曲に対して、声色を変えながら演じるように楽曲に寄り添い歌う上坂のパフォーマンスは、オーディエンスに新しい感覚を届け、楽曲の奥深さを感じさせてくれたことに間違いない。世代を超えて、言葉と音楽で繋がることができる猫森集会ならではのコラボレーションだった。
『猫森集会』は、A~Dプログラムで開催中。Bプログラムは春名風花、金子森、土崎光、3名の役者をむかえて朗読劇“幻想文庫・不思議の国のアリス”を上演、Cプログラム“研ちゃんとドキドキ☆初めてのオールリクエスト”では佐藤研二を、Dプログラム“みも散歩。”では遊佐未森をゲストにむかえて開催される。また、10月13日(日)からは全国13都市16公演の「谷山浩子ソロライブツアー2019」の開催も決定している。
セットリスト
- 01.きみの時計がここにあるよ
- 02.きれいな石の恋人
- 03.きつね
- 04.SHADOWLESS
- 05.鳥籠姫
- 06.KARA-KURI-DOLL
- 07.ミッドナイト♡お嬢様 ★
- 08.ボン♡キュッ♡ボン♡は彼のもの♡ ★
- 09.ボクハ・ミガ・スキ ★
- 10.たんぽぽ食べて ★
- 11.扉 ★
- 12.椅子 ★
- 13.夜のブランコ ★
- 14.会いたくて ★
- 15.無限マトリョーシカ ★
- 16.てんぷら☆さんらいず ★
- ▼アンコール
- 01.ねこ曜日 ★
- ★は上坂すみれ参加曲
ニューアルバム『花さかニャンコ』好評発売中!
9月11日発売となった谷山浩子のニューアルバム『花さかニャンコ』も好評発売中。
童話のような歌詞、耳に残るメロディー、ほのぼのとした歌。今年4~5月にNHK『みんなのうた』の放送で大きな話題となった「花さかニャンコ」を収録した全12曲。(オリジナル・カラオケ含む)最新作を聴いて猫森集会、ソロツアーに足を運んでほしい。
<商品情報>
- タイトル:『花さかニャンコ』初回盤
- 発売日:2019年9月11日
- 品番:YCCW-10365/B
- 形態:CD+DVD
- 価格:2,500円(本体価格)+税
- Amazon | 商品紹介ページ
- 【収録曲】
- 01.花さかニャンコ
- 02.朝ごはんの歌
- 03.ねこねこでんわ
- 04.ネムルル
- 05.ピヨの恩返し
- 06.家族の風景
- 07.花さかニャンコ(オリジナル・カラオケ)
- 08.朝ごはんの歌(オリジナル・カラオケ)
- 09.ねこねこでんわ(オリジナル・カラオケ)
- 10.ネムルル(オリジナル・カラオケ)
- 11.ピヨの恩返し(オリジナル・カラオケ)
- 12.家族の風景(オリジナル・カラオケ)
- ・DVD収録内容(初回盤のみ)
- NHKみんなのうた「花さかニャンコ」アニメーション
谷山浩子 AL『花さかニャンコ』トレーラー動画
先着特典情報
<コンサート情報>
- ■谷山浩子・猫森集会2019
- <Aプログラム> ~やっとつかまえたすみぺ姫~ ゲスト:上坂すみれ
- 9月14日(土) 18:30開場 / 19:00開演
- <Bプログラム> ~幻想文庫・不思議の国のアリス~ ゲスト:春名風花 / 金子 森 / 土崎 光
- 9月15日(日) 18:30開場 / 19:00開演
- 9月16日(月・祝) 17:30開場 / 18:00開演
- <Cプログラム> ~研ちゃんとドキドキ☆初めてのオールリクエスト~ ゲスト:佐藤研二
- 9月18日(水) 18:30開場 / 19:00開演
- 9月19日(木) 18:30開場 / 19:00開演
- <Dプログラム> ~みも散歩。~ ゲスト:遊佐未森
- 9月21日(土) 17:30開場 / 18:00開演
- 9月22日(日) 17:30開場 / 18:00開演
- 出演:谷山浩子、石井AQ(Syn.ほか)
- 会場:こくみん共済 coop ホール(全労済ホール)/ スペース・ゼロ
- 料金:前売¥6,800(税込・全席指定)/ 当日¥7,300(税込・全席指定)※未就学児入場不可
- ■谷山浩子ソロライブツアー2019
- 10月13日(日) 【石川】金沢21世紀美術館 シアター21
- 10月14日(月・祝) 【富山】富山県民小劇場オルビス
- 10月23日(水) 【静岡】Live House浜松 窓枠
- 10月25日(金) 【京都】京都文化博物館 別館ホール
- 10月26日(土) 【兵庫】神戸酒心館
- 11月03日(日) 【山口】ニューメディアプラザ山口 多目的シアター
- 11月04日(月・祝) 【広島】広島ゲバントホール
- 11月09日(土) 【北海道】KRAPS HALL
- 11月10日(日) 【北海道】KRAPS HALL
- 11月23日(土) 【愛媛】松山MONK
- 11月24日(日) 【愛媛】松山MONK
- 11月30日(土) 【宮城】仙台市戦災復興記念館 記念ホール
- 12月13日(金) 【熊本】ぺいあのPLUS'
- 12月14日(土) 【福岡】ROOMS
- 12月15日(日) 【福岡】ROOMS
- 12月21日(土) 【大阪】ザ・フェニックスホール
- チケット料金 前売¥6,000(税込)/ 当日¥6,500(税込)※未就学児入場不可
- ■谷山浩子コンサート2019
- 12月7日(土) 17:00開場 / 17:30開演
- 会場:江東区文化センターホール
- 料金:前売¥6,000 (税込/全席指定) ※未就学児入場不可
- 発売日:10月10日(木)
<プロフィール>
東京生まれ、横浜育ち。1972年にSG「銀河系はやっぱりまわってる」、AL『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』をキングレコードからリリースするなど、早くからその才能を発揮する。現在までに40作品以上のオリジナルアルバムをリリース。その独自の高い音楽性は根強いファンを獲得している。
NHK『みんなのうた』『おかあさんといっしょ』やCF、『オールナイトニッポン』をはじめとするラジオ番組のパーソナリティ、童話、エッセイ、小説の執筆など、その活動範囲はますます拡大している。
近年は、映画『ゲド戦記』の挿入歌「テルーの唄」、映画『コクリコ坂から』の劇中挿入歌の楽曲提供を担当するほか、斉藤由貴、手嶌葵、持田香織(Every Little Thing)、声優の豊崎愛生、今井麻美、上坂すみれへの楽曲提供など、作家としての活動も著しい。2017年4月にデビュー45周年をむかえ、今なお全国各地で精力的にライブやイベントを行っている。